成長の方程式、リーダーシップのあり方

人間力
  • 当事者意識とトラブルが成長のもと!?
  • かけ算に意味がある
  • トラブルの対応が成長を促す
  • リーダーに求められることは、組織の仲間をいかに成長させられるか


個人として独立して活動していく中で、リーダーシップのあり方を考えることは、人の成長を考えることではないかと思うようになりました。

何でもかんでも「成長!成長!」というのは、実は私もあまり好きではありません。
「成長が目的、とか意味がわからない・・・」と思っていたこともあります。

しかしあらためて様々な企業に関わってみると、組織とはどういう形・角度であっても、つねに成長を志向するものだと考えるようになりました。

人の成長の仕組みを考えるということは、組織の成長を考えること、ひいては組織が理想的な姿になることに近づくことにもつながるかもしれません。
では、人の成長とはどういう要素で構成されているのでしょうか?

当事者意識とトラブルが成長のもと!?

ここで、人の成長を因数分解して、1つの方程式を提案したいと思います。

それは、

成長 = 当事者意識 × トラブル

というものです。

”当事者意識”というのは「逃げない理由を持っている」という意味です。

逃げない理由は人それぞれです。
自分が好きだから、ないと困るから、自分がその会社やその仕事をやる理由、というような解釈で良いかと思います。
具体的には、奨学金を返済しないといけない、とか、経営理念への深い共感、メンバーとの信頼、経営者への恩、家族を養うために、等など人の事情によって様々なものだと思います。

これは恒常的なものでもなく、その人の価値観の変遷の中でも変わるでしょう。
ただし、その人の中で確実に大事にしたいことであることは間違いありません。

一方、”トラブル”ということは「やったことがないこと」「想定していなかったこと」です。

人によって、同じ物ごとでもトラブルと感じるかどうかには程度の差があります。
たとえば上司やお客様に、通常3日かけている資料作成を「明日までに仕上げるように」と突然いわれた場合などはトラブルだと思う人が多いでしょう。予期せぬクレームや、部下が辞めたいと言い出す、というようなこともトラブルになりえます。
逆に、自らが既に経験していたり、あらかじめ来るだろうと予想していたことは、トラブルにはなりにくいですね。

かけ算に意味がある

成長の方程式で重要なことは、かけ算、つまり「当事者意識とトラブルは両方必要」ということです。
このことは当事者意識とトラブルのどちらか一方だけあるケースを考えると理解しやすいと思います。

たとえば、もし当事者意識がない人にトラブルがやってきたらどうでしょう?
トラブルは得てして通常のスケジュールやスキルの見積もり上は、実行不可能な無茶ぶりですから、出来なくてもどこかで言い訳が出来ます。すると、やりきって乗り越える力を身につけないまま、その局面が終わります。

逆に、当事者意識はとても高いが平穏でトラブルがやってこない人は、出来ることが増えない、もしくはとてもゆっくり増えていくので、なかなか新しい経験を伸ばすことが出来ません。

では、「当事者意識」を持っている人が「トラブル」に見舞われるとどうなるでしょう?

・・・その人は、例えどんなに無理な課題だったとしても、向き合い、解決する方法を見出し、何らかの実行をすることになります。
どう考えても出来ないトラブルに見舞われた場合は、その局面をどう乗り越えるかに全力に向き合い、汗をかくはずです。

トラブルの対応が成長を促す

ここまでで言いたかったことは、トラブルは、新しい経験を最速で獲得するために、とても必要なプロセスだということです。
しかし、それも当事者意識があってのこと。当事者意識が低い状態で、トラブルに見舞われても、ただ周囲の責任にして(もしくは自分を責めるだけで)、結果につなげることができません。

そう考えると、仕事でどんどん成果を出して成長していくためには、その仕事に対しての当事者意識を持った状態で、トラブルに常に見舞われている状態がベターだということになります。
(常にトラブルだと心身が疲弊してしまいますが・・・)

その中で、試行錯誤を繰り返し、うまくいかないことがどんどん出来るようになり、個人の、組織の幅が拡がっていくことになります。

出来なかったことが出来るようになり、出来ていたことが、より上手に(早く・効率的に・キレイに)出来るようになることで、お客様や社会に提供できるサービスの質が上がっていきます。

リーダーに求められることは、組織の仲間をいかに成長させられるか

以上をふまえて考えると、リーダーシップとは「いかに仲間に”当事者意識”と”トラブル”を創出するか」ということに尽きるのではないでしょうか。

当事者意識を創出する方法は色々あります。仲間に共感を呼べるようなビジョンを示すのも1つ、お金やそれ以上の報酬を創り出すことも1つ、この人達と頑張りたいという仲間を集めることも1つです。

トラブルを創出するということは、得てしてその人がやったことがないこと、会社が挑戦したことのない領域に舵を切る、仕事をふる、ということになってくるかと思います。

よりよい個人・チームにしていくために、「当事者意識」と「トラブル」を創出することで、さらなる成長を創りだしていくことが厳しくも優しいリーダーシップと言えるのではないでしょうか。

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Yuji Kitagawa
Yuji Kitagawa
博報堂入社。営業としてテレビCMの制作取引/媒体取引に携わる。その後シナジーマーケティング入社。人事部門の立ち上げから参画し、人材開発室長として、30名から上場を経て200名を超えるまでの組織の採用・教育・評価等の仕組みづくりを行う。2014年2月に独立。現在は社外人事部としての成長企業のサポートをしつつ、都市部で働く人が、地方へのUターンやIターンしたくなる仕組みづくりを目指して、地元彦根で起業準備中。モットーは「人間は生かされているので、周りの人に感謝して目の前のことを一生懸命に。」

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