女性プロフェッショナルのリーダーシップ ①20・30施策を紐解く

リーダーシップ
  • にいまる・さんまる
  • リーダーに必要な3つの力
  • 女性らしいリーダーシップ

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にいまる・さんまる

アベノミクスの主要施策の一つに「にいまる・さんまる」(2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする目標)がある。
この施策には賛否両論あるが、その目的が「組織や事業の運営に多様な視点を取り入れ、変化への対応力をつけること。そのために、意思決定に参画している集団をまず多様化させること。」であると考えると、その目的自体には強く賛同する。
ただ、この目的をピュアな目で見たとき、30%という数値の現実性もさることながら、「男性管理職と同様の役割を担う女性を一定数そろえること」が本当に目的達成にとっての最優先課題なのかという疑問が浮かぶ。

リーダーに必要な3つの力

組織のスタイルやコミュニケーションの在り方が多様化し、人への影響の与え方にも様々なアプローチが考えられる今、少なくともリーダー=管理的立場にある人、ではない。
「どのような職位や立場にあるかにかかわらず、その人の打ち立てている考え方やあり方、方向性に人々が賛同してフォロワー集団が形成されること。また、それによって組織や社会に新たな価値観や行動様式を埋め込むことができること」がリーダーシップであり、それができる人が真のリーダーである。
となると、いま求められているリーダーとは、どういう立場(職位)であるかにかかわらず、以下の3つの力を発揮できる人だと言える。

◆自己一貫性と自己変革力
自分は何者か(組織や社会にどのような価値や多様性をもたらしているのか)という確固とした軸を持ち続けつつも、環境変化や戦略・方針の変更にも柔軟に対応し、自らの思考やワークスタイル、仕事のビジョンやアウトプットを常に変化・進化させていける力。自ら成し遂げたいことを押し付けるだけでなく、周囲や世の中のニーズ・期待との絶妙な融合点を見出すことで、本当に必要とされている課題解決に手が打てること。

◆重要意思決定への影響力
組織や会社の方向性を決める重要意思決定への一定の影響力。ただし、「重要な意思決定ができる立場になる」とは必ずしも同義ではない。組織を一定のゴールに導く上で、リーダーシップは複数人のチームで発揮してもいい。最終意思決定者が的確で強力な意思決定を行えるための重要なインプットやサポートを行うことも、重要なリーダーシップのひとつだと考える。

◆意思表現力
人々の賛同や共感を得てフォロワーを形成するために、自分の思いや気持ち、ビジョンを、素直かつ具体的に伝えられる力。価値観や行動様式に影響を与える上では、必ずしも論理的なコミュニケーションだけにこだわる必要はなく、人のココロに火をつけられる、各人独自のスタイルを磨きこめばよい。

女性らしいリーダーシップ

さて、ここで改めて。上記の3要件を満たすリーダーを生み出し、「組織に多様性を持たせ、変化への対応力をつける」という目的を実現するうえで、いわゆる「従来型の管理職」にこだわる必要があるのだろうか。
私は、もっと女性の特性や適性にあったリーダーシップのあり方が存在するのではないかと考えている。
次回より、女性の特性を踏まえて上記3要件を解釈しつつ、女性が無理なく、女性らしいリーダーシップを発揮するために必要なことについて考えてみたい。

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fujishima
fujishima
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。その後、ワトソンワイアット(株)にて、企業の進化・ビジョン実現を最終ゴールにおいた人材マネジメント変革 に専念した後、2006年3月に独立。 ビジョン明確化支援/リーダー人材育成プログラムの立案・実施/人事制度構築および運用サポート/人材アセスメント等、組織・人材マネジメントに関する幅広いサポートを行っている。 また、「女性のプロフェッショナル化支援」をライフワークのミッションとして掲げており、女性向けセミナーでのプロフェッショナル研修、楽しくシンプルに本質を学ぶ女性向けビジネススキル研修のコンテンツ開発やファシリテーションも行っている。

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