結果を出せるリーダー

リーダーシップ
  • 和田頼治の話
  • 変革するリーダーの「実行力」
  • リーダーは評論家ではない

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和田頼治の話

今から400年近く前に和田頼治と言う人がいました。井原西鶴の浮世草子「日本永代蔵」に登場する天狗源内のモデルと言われる人です。この和田頼治からリーダーについて考えてみたいと思います。

和歌山県の南紀に太地と言う小さな町があります。実はこの町、日本の古式捕鯨発祥の地であり、戦後も南氷洋捕鯨などに多くの従事者を送り込んできた町です。この町で約400年前に日本で初めての組織的な捕鯨が生まれ、やがて一つの産業が興ることとなります。それ以前にも捕鯨は行われていましたが、個人で個々バラバラに行っているような極めて規模の小さいものでした。この個人の従事者たちを和田頼元と言う人物が取りまとめ、それぞれに役割を割り振りし、組織化することで、捕鯨が一つの産業となって行ったのです。

もっとも捕鯨と言っても当時は銛(もり)を空高く投げ、その反動でクジラに銛を突き差し捕獲するシンプルなものでした。決して生産性の高い効率的なものではなく、そればかりか銛が刺さり暴れる鯨を捕獲するわけで危険極まりないものでした。ところが先の和田頼元の孫の頼治が、蜘蛛の巣に掛った虫をクモが獲るのを見て、これをヒントに網取り法という捕鯨法を考案しました。これはまさに蜘蛛の巣に掛り身動きできなくなった獲物をクモが捕獲するように、鯨の行く手に大きな網を張り、そこに鯨を追い込み身動きの取れなくなったところで銛を突き差し捕獲する方法です。この網取り法の発明により鯨の捕獲頭数が大幅に増えただけでなく、捕鯨従事者の安全性までもが大きく向上し、捕鯨業の隆盛へと繋がって行くのです。やがて和田頼治は先の日本永代蔵の中で日本の十大分限(金持ち)と紹介されるまでに財を築くこととなります。

変革するリーダーの「実行力」

この話、とても面白いと思いませんか?
蜘蛛の巣からヒントを得て、それを実ビジネスに応用し取り入れ、生産性や安全性を大幅に高める、まさにブレークスルーを見出し実践した事例だと思います。当時彼の他にも蜘蛛の巣を見た人はたくさんいたでしょう。でも、それを捕鯨に応用することを考えただけでなく、行動に移して結果を出せる人は、そうそういるものではありません。「考える」、「行動する」、この両輪があったからこそブレークスルーに結び付いたのです。

リーダーは評論家ではない

あとから聞けばコロンブスの卵と同じで「なんだ、そんなこと」ということを、誰にも先駆けて考え、行動し、結果を出す、それこそが次代を切り拓くリーダーでないでしょうか。和田頼治の事例で言っても、網を張って鯨の身動きを獲れなくして捕獲する、考えようによっては実にシンプルな話だと思います。でも、それを考えるだけでなく、実行に移す、その行動は誰にでもできることではありません。そう、リーダーは評論家ではないのです。
皆さんの身の回りでも、何事に付け成功した結果やプロセスを見て、「そんなことジブンも知ってたよ」とか「そんなこと誰でも思い付くよ」などと言ってしまう人っていませんか?
でもこれでは一向にリーダーにはなれません。思い付く、アイデアを出す、だけでは決して結果は出ません。考え、それを行動に移して結果をだせる人こそがリーダーなのです。

和田頼治のように、考えやアイデアを行動に移し、結果を出せるリーダーを目指しませんか。
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→参考コンテンツ:社会の責任を負う、取締役・役員の実態とは? & 経営企画の役割を知る。

Written By SOOL

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