カマスの習性から見えてくるリーダーの姿

リーダーシップ人間力
  • 固定観念と刷り込み
  • 成功するまでやる
  • リーダーは渦の中心となって周囲を巻き込む

Stairway to heaven

固定観念と刷り込み

皆さんはカマスという魚をご存じでしょうか?体長20~30cmのスズキ目の魚で、焼いて食べたり、鮨で食べたりと、いろんな食べ方のできるとても美味しい魚です。このカマスにまつわるお話を基に、リーダーについて述べてみたいと思います。

大きな水槽を透明なガラス板で2つにわけ、片方にカマスを入れ、もう一方にカマスの餌をやるとどうなるか、みなさんはどう思いますか?カマスは実は最初は餌を食べようとするものの、その都度ガラスに弾き返され食べることができない。それを何度も繰り返すうちに、やがてカマスは餌を見ても無関心になり、餌を獲りに行かなくなるのです。
そこで水槽を仕切っていたガラス板を取り除いてみる。するとどうなるか。もうガラス板はないので、食べようと思えば目の前のおいしい餌を食べられるにもかかわらず、カマスは一向に餌を獲りにいかないのです。悲しいかなガラス板はもうないのに、ガラス板があって餌は食べられないと言う誤った固定観念が刷り込まれているのです。

ところで、このカマスに餌を獲りに行かせるにはどうすれば良いと皆さんは思われますか・・・?至って簡単な方法で、このカマスに餌を食べさせられるのです。

実は新しいカマスを、ガラス板を取り除いて仕切りのないこの水槽の中にもう一匹入れるのです。するとこの新たに水槽に入れられたカマスは、ガラス板の固定観念も何もないので、餌が投げ込まれるとそれを獲りに行きます。するとそれを見た例の誤った学習をしてしまったカマスも「なんだ獲れるんだ」ということで、つられて餌を獲りに行く、という訳です。実に簡単で分かりやすいですね。

この話、カマスの話ではありますが、なんかわれわれにも当てはまると思いませんか?ビジネスや日常でも、餌を目の前にしても獲りに行かないこのカマスによく似た人を、身の周りで意外と簡単に見つけられるのではないでしょうか?過去の失敗に臆病になり新たなチャレンジをしない人、リスクをとることを恐れている人、羹(あつもの)に懲りてなますを吹く人、って結構いるんじゃないでしょうか。

成功するまでやる

カマスはガラスがあるものと単純かつ直線的に学習してしまった訳ですが、われわれがこれでは困りますよね。たとえガラスがあっても、ぶつかり続ければガラスを破ることができるかも知れない、その方法が見つかるかも知れない、隙間があるかも知れない、突然ガラスがなくなるかも知れない。コトの大小にかかわらず何かを成し遂げた人は、必ず成功するまでやり続けているのです。「成功の秘訣は成功するまでやること」と多くの成功者が言っています。そしてやり続ける人は間違いなくリーダーなのです。やり続ける、やり遂げるには、どんな立場やポジションであれ、目的に向かって周囲を巻き込むことが必要となるからです。

卑近な例で恐縮ですが、30代前半のあるとき、私はそれまでの営業からサービスを企画、開発する部門に異動となりました。サービスの企画や開発なんてまったくの素人で、何をどうすればいいのか、飛び交う言葉すら分かりません。最初の半年はまさに毎日が言葉で表現できないほどの苦痛と苦しみでした。転職も頭をよぎりましたが、いま転職しても現実逃避だ、負け犬だ、との思いが辛うじて私を踏みとどまらせていました。
ところがあるとき何故か、受け身になり続けている自分に気づいたのです。まさにガラスに何度かぶつかり、あるいはぶつかりもせずにチャレンジしていないジブンと言うカマスに。何かのキッカケがあった訳でありません。でもその気づき以来、周囲の関係者に能動的に係わりだしたのです。すると周囲も積極的に支援し出してくれたのです。あれだけ嫌だった毎日が、少しずつ楽しくなりだしたのです。結局在籍した数年間で2つのサービスを開発、リリースしました。うち1つでは特許を取得するに至り、またもう一つのサービスは10年以上経った今でも収益と利益を上げ続けています。諦めたガラスに何度も挑戦して割ることができたのです。これと言った役職もない私でしたが、そのとき紛れもなく私はリーダーだったのです。

リーダーは渦の中心となって周囲を巻き込む

ところで、諦めずやり続けているけど、やり方が間違っている、やり方が分からない、だから上手く行かないと言う人も多くいると思います。あるいは、かつての私と同じでたった一、二度の失敗で臆病になって諦めてしまっている人、あるいは挑戦すらせずに諦めている人、いますよね。そういった人たちも少しの修正、少しのきっかけ、少しの動機があれば、きっと上手く進み出したり、チャレンジできるはずです。そういった人たちが一歩を踏み出せば、チャレンジすれば、きっと大きな力となり、たいへん大きな成果を生み出すはずです。そしてその一歩を踏み出させチャレンジさせる人もリーダーなのです。水槽に新たに放り込まれたカマスの様に、固定観念や過去に縛られず、行動し、挑戦し、渦の中心となって周囲を巻き込む、そんなリーダーって素晴らしいと思いませんか。そしてそんなリーダーがいろんな組織で、いろんな階層で、いろんな場面で現れれば、きっと素晴らしい成果が生み出されるはずです。

さあ、皆さんも自らがリーダーとなり成功するまでやり続けましょう。もし諦めている人がいれば、水槽に新たに投げ込まれたカマスの様にその人たちを導くリーダーになりましょう。皆さん、自らそんな人に、そんなリーダーになりませんか。

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Written By SOOL

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