あなたの強みを活かす生き方2 リーダーシップの磨き方:「外向型」を使いこなす「内向型」

リーダーシップ
  • 内向型が外向型として振る舞う時
  • コア・パーソナル・プロジェクトとは
  • コア・パーソナル・プロジェクトの見つけ方

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内向型が外向型として振る舞う時

職場では穏やかな笑顔。後輩から相談を持ちかけられれば助言を惜しまず、上司からは「気の利く元気なヤツ」と頼られ、組織内のムード・メーカーの役割も果たし、有用なネットワークを広げるため話題のイベントにはできる限り足を運ぶ…。
外向型が理想とされる場面では、外向的に振る舞うことが求められる場合もあります。
「前回は内向型リーダーが優秀だと言っておきながら、やっぱり外向型の方が有利だと言うのか?」
いえいえ、そうではありません。
内向型は必要に応じて外向型として振る舞うことができるのです。

Susan Cain氏が著書の中で紹介している「人里離れた森の中、妻と二人暮らし。読書や執筆活動を楽しみ、にぎやかなパーティは苦手」という人物は、「ハーバード大学の名物教授」で、「よく響く声とジョークで人の心を惹きつけ、学生からの評価は高く、講義は常に満席」のBrian R. Little氏と同一人物です。
前回、内向型リーダーは①問題を解決するための粘り強さを持ち、予想外の危険を避けることに長けており、こういった特性は、生来の「刺激に対する敏感さ」にある、②したがって強い刺激を受けることにはかなりの疲労が伴う、とお伝えしました。
内向型は「外向型として振る舞うことによる疲労」にどう落としどころをつけているのでしょうか。

コア・パーソナル・プロジェクトとは

前出のハーバード大学教、Brian R. Little氏、が説くFree Trait Theory (自由特性理論)によると「人は特定の性格特性を持って生まれるが、自分にとって重要な事柄(コア・パーソナル・プロジェクト)に従事する時、その特性の枠を超えて振る舞うことができる」のだそうです。
「心から大切であると思う仕事を進めるために私は外向的に振る舞う。この仕事が終わったら本来の内向型に戻ってゆっくりしよう。」
こう考え行動することで人生はより高められるのだと言います。
一方、コア・パーソナル・プロジェクトを持たずに内向型が外向型として振る舞うことは、大きな負担となります。
Susan Cain氏はAさんという弁護士の例を挙げています。
Aさんは10年のキャリアを持つ法廷弁護士。企業の法律顧問として転職しようと活動中ですが、うまくいきません。内向型であるAさんは外向型として振る舞いますが、徒労感に苛まれています。実はAさん「法律家としての王道だから」という理由で法律顧問を目指しているとのこと。そもそも、法律そのものに対して特に興味を持ったことはないというのです。
では、今あなたが取り組んでいる仕事がコア・パーソナル・プロジェクトなのかどうか、
どう見極めればよいのでしょうか。

コア・パーソナル・プロジェクトの見つけ方

Susan Cain氏はコア・パーソナル・プロジェクトを見出すためには3つのステップがあると述べています。

子供の頃に好きだったことを思い返してみましょう。「大きくなったら何になりたい?」と聞かれ、何と答えていましたか?その職業は、自分にとってどんな意味をもっていたのでしょうか?

これまでのキャリアでどんな業務・分野に興味を持っているのか考えてみましょう。例えば、新規事業の立ち上げや新規顧客の開拓、後輩や部下の教育研修等、一貫して興味を持ち続けてきた対象はありませんか?

何をうらやましいと感じるか、考えてみましょう。嫉妬や羨望には本音が隠されているものです。
このコラムに興味を持たれた意識の高いあなたの中には、コア・パーソナル・プロジェクトの萌芽が既に存在しているはずです。

じっくりと自分自身に向き合い、あなたのコア・パーソナル・プロジェクトに出会ってください。

【参考文献】
内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力、Susan Cain 著、古草 秀子 訳、㈱講談社, 2013
Brian R. Little, ”Free Traits, Personal Projects, and Ideo-Tapes: Three Tiers for Personality Psychology,” Psychological Inquiry 7, no.4 (1996): 340-44

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Masayo Matsumura
Masayo Matsumura
SOOLアドバイザー。(株)リクルート勤務後、渡米しMBA(経営学修士号)を取得。帰国後、3社にてビジネス経験を積み、岡山大学医学部医学科に学士編入。現在は、某IT企業での産業医、都内某病院での発達障害外来も担当している。ビジネス・医療の幅広い知見を基にした鋭い視点と、包み込むような優しい語り口で、「人と組織」の本質に迫る。▷詳細はこちら

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