自らの存在意義・ミッションを見つけよう

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  • アドバイス
  • 経過
  • ポイント

プロフィール

・O氏
・男性
・40代後半
・大手流通業 取締役

周囲の声

O氏の近くで働く人からは、社員思いで情に厚いというように人柄を評価する声がある一方で、意思表示をあまり行わず社の問題に真正面から立ち向かっていないという声が聞かれました。

「休日を返上してでも、役員自ら個々の社員とコミュニケーションをとっている」「部下からの信頼が厚く、仲間を大切にしている」といった声から、大手企業の経営幹部の立ち位置でありながらも社員に寄り添い、積極的にコミュニケーションをとる姿勢が見て取れました。

一方で、「組織の将来ビジョンをしっかりと示して欲しい」「長期的な視点から意思決定を行い、リーダーシップを発揮して欲しい」といったように、意志をはっきりと示し、組織全体を力強く引っ張るリーダーシップに欠けるという声が見られました。

対話

第一印象は、のんびり、穏やか、マイペース……こんな雰囲気でした。
取締役といってもいろいろなタイプの方がいますが、今回のケースでは、思いの強い創業者による強いリーダーシップの元で育ってきたボードメンバーということもあり、特にO氏においては創業者への依存状態が強い印象を受けました。人柄こそ良いものの、会社をどのようにしていきたいかという「自らの意志」や「リーダー特有の迫力」が感じられなかったのです。

このような穏やかな姿勢は社員から好まれそうですが、時に経営にとっては命取りになることがあります。
リーダーは目指すべきビジョンを示し、それに向かって共に進む同志を集め、時に難局を乗り越えながら組織を率いることが求められます。景気や業界の波などといった不安定な状況を受け入れ、うまくいっている時でも危機意識をもって経営を行い、状況が悪化した時こそ強いリーダーシップを発揮して組織をまとめあげることがリーダーの大きなミッションです。
しかし、リーダーが自分の意志や目指すべき方向を示さないとどうなるか?組織に張りがなくなり、社員はぬるま湯に浸かり、会社は早晩暗礁に乗り上げてしまうでしょう。

リーダーにも「いい人」はたくさんいます。しかし、「いい人」だけのリーダーは、残念ながら会社を伸ばすことには長けていません。誰からも好かれる「いい人」であっても、「戦(いくさ)」となれば、組織を存続させるために時と場合に応じた強烈な意思表明、そしてドライな決断をしなければならないこともあるのです。

アドバイス

O氏には、「まず、自らがどうありたいか・社会に対してどうあるべきか」という意志を見つけるよう提案させていただきました。

O氏に「自分のミッションは何ですか」と聞いたところ、明確な回答は得られませんでした。そもそも創業者の強烈なリーダーシップの元で必至についてきたため、これまで自己を振り返る、内省をするという習慣が身に付いていなかったようです。しかし、「勝負事になると目つきが変わる」「興味を持つと動きが変わる」といった特徴も備えているO氏には、まだ自覚をしていないだけで、内に秘めた思いがあるように私には感じられたのです。

そこで、深く内省を行い、自分がこれからどうしていきたいか、自分にしかない存在意義を突き詰めていきましょうとアドバイスし、引き続きパーソナルコーチングを実施しています。自身のミッションを作る際は、日々の内省はもちろんのこと、例えば自分の葬儀で周囲の人が自分にどのようなメッセージを送っているのか、考えるという方法があります。家族から友人、ビジネスパートナーなど親しい人からどのように言って欲しいか。それによって、自分が死ぬまでにどのような人物でありたいかが見えてきます。(スティーブン・R・コヴィー氏『7つの習慣』参考)

経過

O氏は自らの存在意義を深く考え、それを社内にすこしずつ発信するようになりました。
まずは側近など周囲と話し合い、自分の存在意義は何か、それが企業とどう調和するかを考えました。そうしていく過程で、ご自身にも内に秘めた闘志が燃えてきたといいます。あまり熱く語るタイプではありませんが、自分の言葉で語ることを始めたことで、周囲も社長への理解が深まり、リーダーシップを感じられるようになってきたといいます。
まだ道半ばではありますが、O氏のリーダーシップが少しずつ開花しているといえるでしょう。

ポイント

自分の行動に一貫性を持たせ、また自分のモチベーションを継続的に安定させるためには、強い意志が不可欠です。
まずは、「自らの存在意義は何か?」「自身のミッションはどういったものなのか」を見つけること、さらに会社のビジョンや方向性とどうリンクさせていくのかを突き詰めていきます。経営者の場合は自身のミッション=会社のビジョンであることも多いです。このように自身のミッションと会社のビジョンを調和させ、会社の方向性を力強く示していくことで、継続的にリーダーシップを発揮していくことができるのです。

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yuma
yuma
SOOLファウンダー。異彩人材を次々に惹き付ける独特の声、才能を引き出す不思議な眼力を持ち、人間をこよなく愛する3児のパパ。子供達があこがれを抱くかっこいい大人で溢れる世界を作ることを目指して旅を続ける。同じ志とパワーを持つ伝道師の発掘と育成に命を注ぐ。

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