遅刻しそうでも歩いて向かう

ビジネス人間力

「気がついたらもうこんな時間。しまった、遅刻する!」──誰しもが経験があることと思います。そんな時、皆さんはどのように振る舞うでしょうか。
一秒でも早く目的地に着こうと、慌てて走り出してしまう方も多いでしょう。遅刻癖があり、いつも「時間がない」と言いながら走っているという方もいるかもしれません。
しかし、慌てても結果はそこまで変わりません。むしろ、遅刻することがわかったとしても、慌てず冷静に振る舞えるのが「できる人」というものです。

慌てることで失うものとは

慌てているとき、人はえてして自分本位になり、周りに悪影響を及ぼしがちです。
とにかく時間に間に合わせようと必死になるため、周囲の人の話もろくに聞こえません。例えば奥さんにせっかく朝ごはんを作ってもらったのに、「朝ごはんなんていらない!」と邪険に接してしまったことはないでしょうか。
この時、あなたは遅れて待たせる相手ばかりでなく、あなたを気にかけてくれた奥さんも不快にさせてしまうのです。
また、慌てて駅まで走っていたが故に、通行人とぶつかる、階段を踏み外す、電車のドアに挟まれるといった事故につながる恐れもあります。けがをしてしまっては遅刻どころではないですし、何より周りに大きな迷惑をかけてしまうこともあるわけです。それが自転車や自動車だったとしたら、取り返しのつかないような大きな事故につながってしまうかもしれません。

慌てても「心が荒れてしまう」ばかり

慌てて到着したことで、数分間は緊張が解けずに頭が真っ白…なんていうこともよくあることと思います。私も中学生の頃、テストに遅刻しそうで慌てて教室に入ったものの、はじめの5分間は英語が全く頭に入らなかったという経験があります。それなら潔く5分遅刻し、落ち着いた状態でテストを受けた方がましだったでしょう。
「慌てる」という漢字は、「心が荒れる」と書きます。慌てて到着し、心が荒れてしまった状態のまま商談に臨むようなことになっては、相手の目にどのように映るでしょうか。

慌てたとしても、そこまで結果は変わらないものです。例えば駅まで歩いて15分のところに住んでいたとしたら、走ったとしても短縮できるのはせいぜい5分ちょっとというところではないでしょうか。もちろん、その5分か10分を短縮するのも大事かと思いますが、そのためにこうしたマイナスを負うことを考えると、慌てることはそこまで有意義とはいえないのではないでしょうか。

遅刻したときでも歩いて行こう

それでは、遅刻しそうな時にはどのように振る舞えば良いのでしょうか。その時には、素直にその事実を受け入れ、潔く謝ることです。深く深呼吸して、状況を冷静に把握しましょう。誰かと待ち合わせをしているなら、真っ先に電話して状況を包み隠さずに説明し、誤ります。特に若い人は、謝ると負けたような気持ちになる人も多いでしょうが、それはあくまで自分の勝手な考えです。謝ることは相手の気持ちを鎮める最も有効な手段であり、謝ることであなたが失うものはなにもありません。連絡が済んだら、走らずに落ち着いて向かいましょう。先ほども言ったように、焦っても何も変わりません。焦らず歩いて向かいましょう。
無論、遅刻するような状況を作り出さぬよう余裕をもって行動することが大前提ですね。

遅刻しそうな状況で1分でも早く着こうとするのは、いわば一種の自己満足であり、相手のためになるかといえばそうでもありません。遅刻することを相手に伝えることができれば、あとは落ち着いて目的地に着くことが、相手に対する最も誠意ある行動といえるでしょう。
社会人たるもの、時間を守るというのは最低限のマナーです。しかし、どうしても遅刻してしまう、ということもまたあるもの。これまで述べたように、その時に早く着こうと無理をするのは、決して得策ではありません。「慌ててもしょうがない」と腹をくくる冷静さが後の信頼につながるのです。

yuma
yuma
SOOLファウンダー。異彩人材を次々に惹き付ける独特の声、才能を引き出す不思議な眼力を持ち、人間をこよなく愛する3児のパパ。子供達があこがれを抱くかっこいい大人で溢れる世界を作ることを目指して旅を続ける。同じ志とパワーを持つ伝道師の発掘と育成に命を注ぐ。

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